ブリヤート人のおばちゃんとの会話

相席の方に
同じくウラン・ウデから乗り入れた
ブリヤート人のマダム二人がいました。
恰幅のよく、怖いもの知らず的な感じのマダム二名でした。


最初に受けた印象通り
お二人とも会話がとても好きらしく
たくさん話しかけてくれました。
嬉しい…。


御年50歳前後のお二人は
生命保険会社で働いているらしく
お一人はエコノミスト、もう片方の方は地理学者だそうです。
ミクロ経済といってそれなりにお話できましたし
日本の地理にも詳しかったです。
私と同じくらいの子どももいると言っていました。
写真も見せてもらい
いやー、もうすぐ卒業なんだけど、
卒業証書とったらすぐ出てこうとして、
まったくこの子ったら…
なんて話も。
これ、食べてご覧なさい。
なんて、食べ物も勧めてくれたり。
外見だけでなく、話の内容までも
日本でマダムとお話している感じに似ていました。
懐かしい…。


お二人とも、総じて
日本のことはよく知っていました。
でも、やはり
ヨーロッパで手に入る日本の知識に基づいて
日本についてよく知っている、という感じでした。


言い換えると
昔の日本や日本のイメージは知っているけど
日本の現状や実際の生活は知らない
といった感じでしょうか。


例えば
黒澤明の映画や、日本の伝統建築・文化については
○○を知っている。
といろいろ語ってくださいました。
逆に、日本についての質問コーナーになると

  • フスマってあるでしょ、今でもあるの??
  • 日本の平均結婚年齢は??
  • 日本では年金いつから、いくらもらえるの??
  • 義務教育は何年??
  • 日本の平均寿命は??
  • 日本での普段の食事はどうなのか
  • 日本での生活費とモスクワでの生活費の比較

など、現状の生活や社会制度についての質問が多かったです。
まぁ、お二人のご職業柄
こういう点に興味を持たれるのは納得できるのですが。


個人的に嬉しかったのは
10ヶ月のロシア語研修と
このシベリア鉄道での60時間の集中講義のおかげで
片言ながらも、ロシア語で
こうした社会情勢を説明できたことでした。
よかった…。



お話を伺っていて受けた印象は

  • 中国に対しては、あまり好印象ではない
  • 韓国、日本に対しては好印象
  • 韓国のことは結構知っている、日本のことはイメージで知っている

全体的に、モスクワで会ったロシア人の人と
あまり傾向は違わないのですが
中国に対しての思いが、モスクワで出会ったロシアの方々に比べ
少し強いような印象を受けました。
特に印象に残っている発言が以下。

ブリヤート人は、遺伝的にも日本人に近いって言われてるのよ!!
中国人とかとは、ぜんぜん違う。
顔つきとか、ほら。


私が日本人だから
会話の内容を合わせてくださったのかもしれませんが
それにしても、露骨…。


黄色人種であるということと
自らの国があるようで無いということや
モスクワに比べ、地理的にも文化的にも中国に近い
ということなど
いろいろな要因が関わっているのでしょうか。
「隣りの芝は青い」
韓中日の和平を切に願います。
そして、その平和が
全アジア地域に広がっていくことも。



私の友人も
この列車でお会いしたお二人も
みなさん
肉体的にも精神的にも
強いパワーを持っていました。


苦しい環境にいるということの
その狭間を垣間見れた
そんな列車の旅です。

今日のできごと 295日目 100623

  • 遅く起きた朝
    • 少しでもたまっている作業をしようと、机に向かってみる
    • 熱気と湿気と空腹と不潔さと乗り物酔いに、はかどらず
    • ほとんど寝てばかりの日中
    • 途中、30分程度とまる中規模駅がどれだけありがたいか…
    • 涼しくなった夜、相席のみなさんと話す
    • 夜、涼しくなってから少し作業をする
    • 夜半、就寝

Road to Japan Day 10 ウラン・ウデ3日目→シベリア鉄道


バイカル湖の朝

一番乗りに起きたので
外へちょいと散歩に。
水面にかかる霧は
とても美しかったです。


地域博物館入口

ブリヤート人の昔の生活様式
ロシア正教における古儀式派
英語: Old Believers
ロシア語: староверы or старообрядцы
の生活模様を垣間見ることのできる
公園型博物館です。


敷地内のお寺と石碑


石碑は
左がモンゴル語
右がチベット語だとか。
こう見ると、似ているような。


昔のブリヤート人の建物



木製のゲルでした。
友人の祖母は、イルクーツク方面のブリヤート人だったらしく
彼女が生まれた頃は、こういう生活様式をしていたとか。


古儀式派の建物


ウクライナ建築風の建物だそうです(友人曰く)
2枚目のはちょいと違いますが
建物に、特に窓枠などに
水色と白を使った塗装が特徴的です。
このタイプの建物は
シベリア鉄道
ウラン・ウデハバロフスク間で
車窓から多く見ることができます。


つまり、現在も多くの
古儀式派の人が
このような生活を送っているということです。
実際、ブリヤート共和国内でも
古儀式派のお家にお邪魔してみようツアー
的なものもあります。


ウラン・ウデ市内
Одонホテル

ブリヤート語で「スター・ホテル」
という意味なんだそうです。
鉄道駅に直行するバスが見当たらない場合は
このОдонホテル前のバス停行きのバスを探すと
駅に行けます。
このバス停から、歩いて5、6分程度のところに
駅があります。


ちなみに、ウラン・ウデ駅直行のバスは
以下の通りです。

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今日のできごと 294日目 100622

  • 朝早く起床。私がまさかの一番乗り
    • 朝食の準備
    • 朝食。一同総出で片付け
    • 朝一のバスに乗る。寝不足で車酔い状態の私。
    • 街に到着。友人宅に帰宅
    • 友人宅で一風呂浴び、昼食
    • 荷物をまとめ、友人の家族にお礼を行って、外出
    • 荷物を預ける
    • スイス人勢と合流。地域博物館へ。
    • 地域博物館を見学。街へ戻る
    • スイス人勢とお別れ。突然の出逢いでしたが、とても楽しかったです。
    • 今回、ウラン・ウデに招いてくれた友人と駅にてお別れ。本当に、本当にありがとう!!
    • 列車へ
  • 列車内
    • 相席は、ブリヤート人のおばちゃんお姉さん2名、ルーシのおばあちゃん1名
    • 向かいの席には、ルーシのお母さんと子どもが二人。
    • みなさん、とてもフレンドリーでした。やった、やっと相席に恵まれたっ!!
    • いろいろと話して、夜寝る。

Road to Japan Day 9 パソーリスカエ村2日目


まだ寝る友人

彼、朝は弱いようです。
待ち合わせして、なぜ彼が
いつも遅刻するのか
今回の旅でよく分かりました。


庭のお手入れ

私は、友人が刈った芝を
クマデでかき集めてました。
滞米中に
親から小遣いをもらうため
庭の芝をかき集めた頃を思い出します。
毎度毎度、蚊にくわれて大変なことに…。


イラクサ

英語名 nettle
ロシア語名 крапива
素手で触って痛い目にあいました。
でも、薬用・食用です。

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今日のできごと 293日目 100621

  • 昼過ぎに起きる一同
    • 友人と私は庭掃除当番
    • パソーリスカ村にある教会を見学
    • 帰宅し、街へ戻る準備
    • バスに乗る前に、творогを買いに行った友人
    • 友人からの悪い知らせ「ごめん、バス逃した」
    • まさかのもう一泊
    • 夕食はスパゲティ
    • 早めの就寝


友人が、バスの運転手に確認したときの模様。

友人: 「バスは(夕方)7時に出るんですよね??」
運転手: 「ああ、そうだ。バスは(朝)7時に出る」


夕方は、6時発でした。

Road to Japan Day 8 パソーリスカエ村1日目


別荘で見かけた菓子

このお菓子はロシア語・モンゴル語併記でした。
果実ジュースなど
ロシア全土で販売される既製品は
ブリヤート共和国内で販売されるものについても
カザフ語やグルジア語など
中央アジア言語併記でしたが
このあたり一体でのみのローカル販売のものには
このように、ロシア語・モンゴル語併記のものが
多々見受けられました。


バス停

もはや、バス停と呼んでいいのかさえ
怪しい建物。


友人のдача(別荘)

スペック

  • 水道なし
  • ガスは調理用のボンベ式のみ
  • 暖は薪木をくべてとる
  • 電気は通っている
  • 建物はボロめ

シャワー無し生活、again。


まずは水汲みに

湖の水ですから
もちろん、小枝とか虫とか
いろいろ浮いていましたが
友人曰く
「大丈夫、俺たちはバイカルを信じているから」


バイカル湖(東岸)

オムリ漁をしている人もいました。
沖には地引網を弾いている人々が。
これ、観光ツアーのプログラムの一つにも
なっているらしいです。


村の雑貨屋




漁れたてのオムリが買えます。
ここでも、ちゃんと

уголок потреителейはあります。


友人の知り合いの家

犬が大声で歓迎してくれました。
生乳、生творог(カッテージチーズ)を買いに来ました。



洗面所

とりあえず、ここでは
衛生面に関する質問は無意味です。
栃木も田舎でしたが
さすがにここまでの経験はそうそうありませんでした。
林間学校とか自然の家以来…
でも、慣れるととても気分いいです。


オムリ

今回は、小麦粉をまぶして
油で焼いて食べました。

焼き上がり後

おいしく頂きました

猫より上手に焼き魚を食べる
そんな自信だけはあります。


バイカル湖付近の風景





こういうところで
漁業をしながら
静かに暮らす。
いいかも…。


土手の夕日

さんねーん、びぃーぐみぃーーーーっ!!



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