ネタの引き出し


白タク。
もうモスクワ来てから何回目だろう…。
二度と乗るまいと思ってから
また乗る機会が出てしまうとは…。


最後までクラブに残ろうかとも思ったのですが
クラスメイトの中にも何人か帰るという人がいたので
できればクラブにはあまり居たくない私は
帰宅を選びました。


スペック

  • 運転手
    • カーナビ、カーオーディオがまたある…
    • イスラム教信者だと思われる(曲目録に「Ислам」ってあった)
    • 中東系の方
  • 私たち


以下、具体的な会話


(しばらく運転)

  • 運: 「モスクワ大学って言われてもたくさんあっけど、具体的にどこだ??」
  • 私: 「大学寮ですよ。ГЗって言ったじゃないですか。」
  • 運: 「そうだけどよぉ。通りの名前とかわかんない??」
  • 私: 「Ленинский Проспект沿いです。地下鉄Университет駅近くの」
  • 運: 「あー、そっちかぁ。俺違うほう考えてたよ。だから300なんて言っちゃったんだ…」
  • 私: 「じゃぁ一体いくらなんですか??」
  • 運: 「そこまでだと最低500かなぁ。」

(ちょっと考え)

  • 私: 「なるほど。わかりました。いいですよ。」

以後、ほぼ会話なし。




でも、今回はタカられず
2人で500ルーブルで済みました。
高いけど…。



やっぱり、カーナビやカーオーディオ持ってる運転手には
ロクな商売してない方が多いみたいです。
嫌な予感はしたのですが
入る前に運転手席側から除くのを
すっかり忘れてしまっていて…。

  • 「大学のメインビル内の寮だ」とちゃんと言ったのに!!
  • 今更勘違いして変えるだと!?
  • お前、「それなら300だ」って最初に言ったじゃねーか!!


最初に500と言われたときには
言い返そうかと思いました。



でも、ここで言い返したところで
middle of nowhereにほっぽり出されるか
運転手が逆上して500で済まないか
もしくは脅してくるか…



なんて考えが浮かんだので
「あなたの理由付け、納得の行くものですね」
という雰囲気を醸し出しながら
運転手の要求を了承しました。



一通り
最低限必要な口頭での情報交換が終わった後
あとは到着まで会話はありませんでした。
運転手はカーオーディオをがんがんかけて
私たちはお互いに話すか、無言になるか。



運転手と話そうとも思いました。
でも、そこで問題が…




何を話せば良い??



  • 運転手の出自

危険だと思いました。
前回一人で乗ったときに運転手の出自を聞いたら
「…○○(中東のどこかの都市)だよ。お前、知ってんのか??」
と。

  • 「金持ち日本人が…お前ら金持ちのせいで苦しむ貧乏人の気持ちがわかるか」

なんてやっかみ感情を逆なでしてしまいました。


その地域について別にfamiliarなわけでもないのに
ただ聞くだけでは危険と判断しました。


同様の理由で、

  • 運転手の昼間の職業
  • 運転手の家族構成
  • 私がの出自やこれまでの人生

などもタブーとなりました。



…じゃぁ、何を話せと。

  • 同じ異国人同士、ロシア人批難。

行けるかもしれません。
でも、彼らは仕方ないとはいえ
ロシアに来ている身。
東の果てから来た奴らなんかより
自分たちの方がより身近なものと感じているはず。
だとしたら、気分は良くないでしょう…。



基本的に
ステータスにかかわる話題は
すべてタブーとなりました。



そうでない話題だとすれば
残るは行為・趣味・嗜好に関する話題。

  • 好きな音楽
  • 俗にいいう「コイバナ」
  • 趣味など
  • 好きな嗜好品

音楽は全然聞きませんし
コイバナなんておっさん同士でしても面白くない。
コーヒーもタバコも全然詳しくないですし



趣味は言語…orz



「今度、○○って国に行きたいから、そこの言葉で便利なものを教えてよ!!」



行けるとしたら、これかぁ。
あぁ、なんであの時思いつかなかったんだろう…。
今、こうして順序立てて考えていったら
答えが出たのに…。



イスラム教とか
実は両親が/自分が中東の出身とか
そういう武器がない以上
これでいくしかなさそうです…。