ロシアのネット規制


今週号のРусский Newsweek
ロシアのネット規制の特集がありました。
http://www.runewsweek.ru/country/34013//


内容を全部説明するのは
長いので省略しますが
(というか、完全にわかっているわけではないので…汗)

  • クレムリンがロシアネットに制限をかけだしたっ!!
  • 主な標的は有名ロシア語ブロガー
  • マスコミに課している制限を、拡大解釈するか否か
  • 中国と同じ道はとりあえず歩まないらしい(政府からそう書けと言われたのかは知りませんが)
  • カザフスタンと同じ道もとりあえずは歩まないらしい(政府からそう書けと言われたのかは知りませんが)
  • Яндексは、ブロガーの政府批判のおおかげで、よくクレムリンから電話がかかってくるのだとか
  • Google Bomb (後述)

後半の部分は
読む前にうたた寝してしまったので
記憶にございません。


Newsweekのこの記事には

В Кремле всерьез заняты проблемой регулирования интернета, хотя и понимают, что китайскую модель - с блокированием нелояльных сайтов и фильтрацией любого негатива про партию и правительство - в России не применишь.


国家に対して好意的でないサイトをブロックしたり、党や政府に対しての反対意見をフィルタリングしたり―そういった中国の規制モデルはロシアでは受け入れられないことは理解している一方で、クレムリンでは役人がインターネット規制に躍起になっている。


え、でも。
メインのターゲットがブロガーで
反政府的なものを
検索エンジンの上位に来ないようにさせているのであったり
サイト閉鎖に追い込んだりしているのであれば
程度の差はあれ、変わらないのでは…。


この記事を読んだ後
米人の友人と話していたのですが
「ポルノやグロ動画を規制すんなら、ドメインを全部.xxxにしなきゃいけないようにすればいいんに。」
と言っていました。
「線引きが難しくない??トレントサイトとかどうするん??」
と聞いたら
「そういうコンテンツを少しでも含んでいたら、
ドメインを.xxxにしなきゃいけないようにすればいいがね。
まぁ、法の抜け穴はどうしようと出来てしまうけど…。」
と。
まぁ、抜け穴は出来てしまうでしょうが
面白い案だなあと思いました。


ちなみに、彼は
ネットの検閲に関してこんな意見を持っていました。
ネットが広まった今
国家は個人のパソコンに簡単にハックして
個々の情報のやりとりを把握することができる。
それが、国防に必要で役に立つのであれば
たとえそれが人権に抵触していても、構わない。


相変わらず
マッチョな考えな彼です。
でも、この見解もなかなか面白かったです。
まず、領域の安全を確保して
それでようやく、人権だのなんだのと
いろいろ自由に活動することができる。
私個人としては
基本的に同意見です。
自由に活動するためには
自由に活動するだけの
余裕は必要だと思いますし。
体も心も。
衣食足りて礼節を知る
衣食足りて栄辱を知る
まさにこれです。


日本ってどうでしたっけ。
日本も確か
サイバー警察はあったハズですが…。


話がズレました。
情報規制ですね。
反国家的な情報に対して
規制を設けることは果たして有意義なのでしょうか。


設けた場合

  • メリット
    • 機械が自動的に規制するので、国家の負担が軽減
      • かかる税金が安くなる
  • デメリット
    • 表現の自由が失われる。集会の自由も難しくなる。
      • 政治が横道にそれた場合、誰も諌められない。
        • 一度規制がかかると、解除するのが難しくなる。

設けなかった場合

  • メリット
    • 表現の自由は保たれる
      • 政府の横行を諌めることができる。
  • デメリット
    • エージェントがくまなくネットをあさったり、個人情報をハックしなければいけなくなる
      • 費用が増える。増税

必要になったら
法律は制定できますが
必要じゃなくなったときに
それを廃止・改変するのは
民主主義が機能していても難しいですし
まして、民主主義が機能しなくなっていたら
余計に難しくなると思われます。



ってことは
やっぱり無闇矢鱈に
規制はかけない方が良いのでしょうか。
うーん…。